2018年2月4日週の気になったニュース
①保育士を支えるのはやりがい!?
社会学者アーリー・ホックシールドの言葉でいうと「感情労働」の仕事で、「顧客のためなら劣悪な労働条件も厭わない、不平を言うべきでない」という思いが生じ、「思いやり疲労」というバーンアウトも起きやすい。保育や介護の業界は、労働者の「やりがい感情」に支えられている面が強いが、その砂上の楼閣はいつ崩れてもおかしくない。
保育士さんの思いやりに支えられて、なんとか業界が持っているという状況ですね。
ただ、記事中にもある通り、そのような状況を継続すれば、保育士さんはバーンアウトしかねない。
早急に、対応策を打っていく必要がある。もっとも不満足なのは、処遇。これはコストカット、オペレーションの見直しなどにより、法人独自でも原資を捻出するべく努力が必要。
また、労働環境(休みの取りやすさ・職場の雰囲気や人間関係)なども大きな課題かと思います。
②ショッピングセンターに認可保育所開設
https://www.minpo.jp/news/detail/2018021049084
ショッピングセンター「ヨークタウン金屋」に認可保育所が開設される見通しとなった。関係者によると、ヨークベニマルが出店するショッピングセンター内への認可保育所設置は初めて。
郡山市は2018(平成30)年度内の同ショッピングセンターへの保育所建設に向け、認可保育所運営事業者として宮城県の企業を採択した。
保育所の園児を送迎する保護者の買い物などの利便性が確保されるほか、センター内にある事業所の従業員の保育環境整備につながるとみられる。
保育事業者だけで、待機児童解消に向けて新園を開設するには限界があります。
また手ごろな用地は既になくなりつつあり、高額なイニシャル投資をしても今後の少子化を見据えるとだんだん回収が見通しにくくなってきている。
そういった場合には、このように別の企業と連携して初期投資はお任せし、運営を保育事業者が受託するというモデルも取り入れていく必要があります。
バランスシートを軽くすることで、大きなリスクは抑え、保育事業者は保育の運営に集中できる。
また、この事例のように商業地に立地してシナジー効果が期待できること、ある程度、ショッピングセンターや企業の総合的な収支計算のもとに保育運営ができることなとメリットかと思います。
③漂白剤入り水を児童が飲む
児童5人が誤って漂白剤入りの水を飲んだと発表した。
頭痛を訴えた1人を含む5人が病院に搬送されたが、異常はなかった。職員が麦茶を入れる容器を漂白しており、引き継ぎが行われていなかった。児童が「今日は水なの?」と尋ねたため職員が気付いた。
とにかく、大事に至らなくてよかったです。
容器の洗浄のために漂白剤を入れたら、その場を離れるなら洗浄中の張り紙を張らないと。
基本的には引き継がないで、自分で処理したほうが良いですね。
④豊島区でいまさら紙おむつの回収を発表
紙オムツ回収は、原則として区内すべての認可保育施設に在園する園児の紙オムツが対象。区が処分することで、保護者の負担を減らし、衛生面と保育サービスを向上させる。
これって、今までは保護者が持って帰っていたということですよね、ありえないですね。
株式会社などでもたまに見られますけど、「お子さんの対象管理のために便を見てほしいので登園ではおむつは持つ帰りです」とかいっている園に限って、本音はその費用負担が大変だからというしょうもない理由です。
残念ながら衛生面よりも、お金を優先しているところが持ち帰りルールを適当にかこつけて実施しています。
今回は事業者や保護者ではなくて、区役所が丸々負担するという取り組みなのですね。うちでは事業者負担で、昔から園で処分しています。
⑤松戸手当てがすごい!
給与に上乗せするかたちで、毎月4万5000円から7万2000円を支給する松戸手当を始めた。支給額は勤務年数によって増加する仕組みだ。
首都圏だと、鉄道網が整備されているぶん、簡単に東京に吸い寄せられちゃいますからね。
神奈川も千葉も埼玉も、東京に奪われちゃうのをいかに食い止めるか、大変だと思います。